実体験から出た言葉

『新・良妻賢母のすすめ』95頁上段に、「夫の道をふさいで、邪魔されたという思いを彼にさせるよりは、自分の思うとおりにさせて失敗した方がいいのです」とあります。

初めてこれを読んだ時、実践するには勇気が要る、と思いました。

私自身は、この本に出合う前から、比較的夫の判断を尊重してきた方でした。(不安を覚えるような重大な決断でも。)そして、これまでの人生、なんとかなってきました。

それでも、これを人様に明言するのは余程の確信が必要です。

本の著者アンデリン夫人のご主人も、本を書いておられます。以前、そこにあるアンデリン氏のプロフィールを読んだ時、これは単なる観念ではなく、やはりアンデリン夫人自身が実践してこられたことではないか、と感じました。

そして先日、アンデリン夫人のドキュメンタリー・フィルムでご主人について紹介された内容を見て、ああやっぱりそうだった、と確認できたのです。

歯科医になったものの、それが本当に自分のやりたい事ではなかったと葛藤していた夫に対して、夫人は「何がやりたいの?」と尋ね、「ビジネス」と答えた氏の背中を押しました。

はるかにリスクの大きな世界。実際、沢山のお金を失ったそうです。

それでも、上記のメッセージを書かれた夫人。

ご主人が他界された時、夫人の失意の様は、実の子供が驚くほどのものだった、とフィルムでは伝えています。本当に、強く深い愛の絆で結ばれていたお二人でした。

アンデリンさんのドキュメンタリー・フィルム

昨年アメリカから大阪に取材に来てくれたフィルム製作者エリンからメールがありました。アンデリンさんのドキュメンタリー・フィルムを少しずつ、ネット上で公開していくとのことです。

これまで、パート3まで公開。(私はアクセスがうまくできなくて、パート1と2しかまだ観ていませんが。^^;)関心のある方は、Handkerchief Films もしくは Fascinating Womenで検索してみてください。購読(じゃなくて映像の場合は何て言うのでしょう?)申し込みができるはずです。(only in English)

アンデリンさんの兄弟や従姉妹、お子さん達へのインタビューを通して、『新・良妻賢母のすすめ』の原書”Fascinating Womanhood”がどのように出来上がっていったか、アンデリンさんが当初どのような結婚生活を送っていたか、等がよく分かります。

彼女の70代以降の人生にしか関わっていない私には、初めて知ったことが沢山ありました。

ハードカバー売り上げ50万部の実績を持って、ペーペーバック(文庫本)最大手のバンタム・ブックス社を訪れた時、50万部の大半を自宅のガレージで売ったと聞いて、先方は目をむきます。「一体どうやって?」との質問に、”I have a message.” と確信をもって答えたアンデリンさん。

その大切なメッセージは今なお広がり続けています。

愛と希望とともに。

出版50周年!!

『新・良妻賢母のすすめ』の原書”Fascinating Womanhood”は1963年に初版が出ました。今年は50周年記念の年です。

’60年代、ウーマンリブ盛りのアメリカで、結婚を救えば、家庭を救い、アメリカを救える、と感じたヘレン・アンデリンさんは、自らの信仰に基づき、祈り、断食をし、教典を読んで神の導きを求めた後に、本書を書き始めたそうです。

最初の5000部は自宅のガレージで売っていました。50万部を売り上げた後、大手出版社からペーパーバックが出ました。

ワシントン州立大学講師ジュリー・ノイファー(歴史学)さんは、『ベスト・パートナーになるために』や『ルールズ』の中には、彼女の名こそ挙げていないものの、アンデリンさんの考え・思想が多く見出せると言っています。男女の違いを大切にし、それぞれの役割を果たす中で愛ある関係を育んでいこうというこの一連の“運動”は、今なお広がりを見せいているが、彼女こそがその始まりだった、と明言します。

大きな節目の今年、日本でも更に彼女のメッセージが広がり、幸せな夫婦、家庭が増えますように!

全面的信頼

書こうという思いはあっても、なかなか取り組めない私。気がつけば1ヶ月以上が過ぎてしまいました。

今日のテーマは、6月大阪セミナー前日の、取材の時のこと。

アンデリンさんのドキュメンタリー映画を担当するエリンがアメリカから来日。ゆっちやセミナー同窓会もフィルムにおさめて行かれました。私は10分~20分くらいで終わるつもりで、自分のホテルを夕方5時過ぎに出たのですが、(目的地は環状線で2駅)終わって帰ってみたらなんと9時…!

知らないことは恐ろしい…! ゆっちは「15分」と言ってもそれが何10分にも(時には1時間以上にも)なることが分かっていたようです。

それはさて置き…

エリンの質問に答える形で事が進みましたが、その中で「アンデリン夫人と一緒に仕事をしてどうでしたか?」という質問がありました。

え、私一緒に仕事したって実感はない…?

と、そのままストレートに答えた私。(エリンはきっと別の反応を期待していたと思いますが、その辺、上手に立ちまわれない私です。)

何故なら、日本語訳にあたって、アンデリンさんは私に完全な自由を与えてくださったのです!

こちらが求めたわけではありません。

日本語訳出版の契約書を交わす際、彼女が原案を作ってくださり、それに対して日本の出版社が要望等を言い、変更・調整しました。その一番最初の草案に、「翻訳者岡喜代子に全面的自由を与える。日本文化に適応するよう、必要に応じて、割愛・変更してよい。」という趣旨のことを書いてこられたのです。

ですので、全部の翻訳が終わって、仕上げていく過程で、私はここの部分をカットしたい、ここはちょっと日本人には…等、いちいちアンデリンさんに相談することなく一人で自由にできたのです。

そういう意味で、「一緒に働いた」実感はなかったんですね。(遠く太平洋に隔てられ、メールや手紙でのやりとりしかしませんでしたし)

でも、会ったこともない私にこれだけ任せ切ってくださったアンデリンさんて、本当に凄い人だと思います。

「一緒に仕事をした」という表現はピンと来なくても、気持ちは近いつもりです。敬愛してやみません。

エリンの質問に答えながら、あらためて当時の感動を思い起こしました。そして、全面的に信頼されたからこそ、慎重に、丁寧に、調整を行なった私なのでした。(不足は重々承知しつつも…^^;)

気分のいい人になる

先々回からの続きです。

NHK「あさイチ」で夫の浮気を扱っていた時、夫に浮気させないには? という問いに対して、ある男性の意見は「気分のいい人になる」でした。

言い換えれば、その人の“周りにいたい雰囲気”をつくる。

納得です。

私の知人男性も、沢山お見合いをした末に決めた相手は、「一緒にいて楽しい人」でした。いつもニコニコしていて自然体、よその子供にも好かれる女性です。結婚して10数年、ずっと仲がいいですよ。

『新・良妻賢母のすすめ』では、“家庭の女神”を目指し、夫が帰りたくなる家をつくりましょう、と説きます。また、「“あふれ出る幸せ”は、男性をひきつける本当の魅力の一つであり、男性にとっては顔かたちの美しさよりもはるかに重要なのです」ともあります。

アンデリンさんがよく引用されているヴィクトール・ユゴーの言葉:

この世に、魅力的である以上に尊い働きはない。周囲に喜びを放ち、暗黒の日々に光を投げかけ、運命の金糸となり、優美で調和した精神そのものであること。これこそ他者への奉仕ではないだろうか。

まずは、口元をキュッと上げて…と。

やっぱり原則は一緒!

NHK「あさイチ」に関する先回の投稿、続きを書きますね、と言っておきながら瞬く間に1週間が経ってしまいました…。(^- ^;)

さて、そこに出演されていたもう一人の夫婦カウンセラーさん(男性)、夫の浮気によって傷つき悩める女性に、段階をおって3つの実践を勧めます。

まずは自分の長所を20(だったかな?)書き出す。

旦那様の浮気によって、自分が女として否定されたと感じてしまうので、自己評価の回復から始めるそうです。
『新・良妻賢母のすすめ』実践ワークブックでも、自分の結婚生活を採点する(現状を率直に見定める)のに続いて、まずアンデリンさんは、自分の良い点を25書き出しましょう、と言われます。

続いて、夫の長所、彼がしてくれる事を書き出す作業。自分の焦点を相手の良いところに当てる、という課題を通して、ポジティヴな思いを呼び起こします。そのシートを毎日埋めようと努めるうちに夫婦関係が改善。アンデリンさんが挙げる2つ目の原則ですね。

そして、3番目が感謝シート。良好な関係を維持していく為には継続的な努力が必要なので、相手への感謝を書き留めることで、自然そういう思いで相手を見、接するようになるとのこと。

多少表現方法は違っても、幸福になる為の原則、やっぱり同じなんだなぁ、と再確認しました。(^- ^)♪

2マイル行く

今日、久~しぶりにハンバーグを作りました。『新・良妻賢母のすすめ』で“2マイル行く”ことを読んでいたからです。(225㌻、「家庭の女神」の章)

なんて、話が見えないですよね?

「2マイル行く」は、聖書からの表現です。この部分をご存知の方は日本では多くはないかもしれませんが、

もし、だれかがあなたの右の頬を打つなら、他の頬をも向けてやりなさい。

というイエス・キリストの教えは多くの人が耳にしたことがあるでしょう。その後に、「あなたを訴えて下着を取ろうとする者には、上着をも与えなさい。」という言葉が続き、更に「もし、だれかが、あなたをしいて1マイル行かせようとするなら、その人と共に2マイル行きなさい。」とあります。

右の頬を打たれたら左の頬も、なんて私には到底理解できない内容でした。(この部分は今でも…)でも、『新・良妻賢母のすすめ』を読んで“2マイル行く”という意味が少し分かった気がしています。

夫や家族のために料理する時、プラスαを加えましょう、そうすれば家事が楽しめますよ、とのアンデリンさんのメッセージ。私はそのプラスαは愛情の具体化だと思うのです。必要最小限の事をやれば、義務を果たした、で終わります。一手間加えれば、それが愛情表現になります。愛する行動は、する側にもされる側にも喜びを与えます。

さて、話をハンバーグに戻しますね。

合挽き肉が安かったので400gほど買い置きしてありました。今夜の夕食はそれを使います。一番簡単なのは「ひき肉丼」(と言っても家族にしか分かりません)。我が家の定番メニューです。ハンバーグは、お肉屋さんで既に焼くだけの状態になっているのを買うのが、近年時間がない時などのお助けメニューになっていたので、久しく自分では作りませんでした。

たまには手作りハンバーグの方が変化があっていいかなぁ? でもちょっと面倒…などと思いつつ、主人に「どっちがいい?」と聞くと「どっちでもいいよ」

根が怠慢な私は、じゃあひき肉丼で…、という思いもしましたが、”2マイル”を思い、ハンバーグにしました。

やり始めれば、さして面倒でもありません。(手が汚れるくらいですね。)

二人で食べて、心もお腹もいっぱい、いっぱい! になりました。

ハンバーグにして良かった!!!